製造工程
旋削工程
パイプ状のベアリング鋼(軸受用特殊鋼)を輪切りに切断しリングにします。
切断リングを外輪・内輪の形状に刃物で加工します。
熱処理工程
外輪・内輪を炉に入れて軸受として必要な硬さと靭性(粘り強さ)を与えます。
研削工程
砥石を高速回転させ、加工物に押し当てることで接触部分を除去し、精度を作り込んでいきます。
平面研削工程
外輪・内輪の両側面を砥石で研削します。この工程が今後すべての研削工程の基準となります。
外面研削工程
外輪・内輪の外面を砥石で研削します。この外面の精度は、製品に組み付ける際の固定具合や騒音・振動に影響します。
溝研削工程
外輪・内輪の溝を砥石で研削します。
この外輪・内輪の溝径寸法が、後の組立工程でのすきまを作る際に重要になります。
内面研削工程
内輪の内面を砥石で研削します。
この内面の精度は、軸に組み付ける際の固定具合や騒音・振動に影響します。
溝超仕上工程
外輪・内輪の溝を超上げ用の砥石で粗さを均一にします。
この粗さの仕上がり状態がベアリングの寿命に影響します。
組立工程
外輪・内輪の間にすきまを確保し規定量のボールを入れ均等に配分し、保持器を加締めます。 グリースを封入し、シール・シールドで蓋をすることにより水分やごみの侵入を防ぎます。
検査工程
組立完了後の製品の精度検査を行います。各保証項目の検査及び外観検査を行い製品に問題がないかを最終検査します。
包装工程
お客様の要望に応じた様々な包装仕様で箱詰めまで行います。
出荷工程
倉庫に保管された製品をお客様の注文数に応じて梱包し出荷します。